さんごじ
和歌山県和歌山市鷹匠町1-7-1
元々珊瑚寺は現在の和歌山市和田にあって、「三五寺」と号していた。天正13年(1585)の太田城落城ののち、紀伊国主となった秀吉の弟羽柴秀長に代わり、和歌山城代となった桑山重晴(のちに法印と呼ばれる)..
元々珊瑚寺は現在の和歌山市和田にあって、「三五寺」と号していた。天正13年(1585)の太田城落城ののち、紀伊国主となった秀吉の弟羽柴秀長に代わり、和歌山城代となった桑山重晴(のちに法印と呼ばれる)が三五寺を現在の地に移し、自らの菩提寺にするとともに寺名を「珊瑚寺」と改めた。「珊瑚寺」の寺号の由来は、桑山重晴寄進の珊瑚念珠に由来する。 ご本尊の観音像は、桑山法印が熊野山中の小さな祠(ほこら)で観音像を見つけ持ち帰り当寺に奉置したものと伝えられている。 また珊瑚寺は昔から安産祈願の寺として有名で、本堂には数多くの犬の張り子が奉納されている。そして境内の稲荷社には、今でも多くの犬の張り子や、素焼きの馬が供えられている。どうして馬が供えられるかというと、馬は草を食べるから、胎毒(クサ)も食べて欲しいとのわが子を思う親の気持ちである。 墓地には桑山法印の古い供養塔も残っている。
珊瑚寺(さんごじ)は、和歌山県和歌山市鷹匠町にある曹洞宗の仏教寺院である。山号は仙境山と称する。本尊は聖観世音菩薩である。
仙境山
曹洞宗
天正年間
聖観世音菩薩
南陽和尚
桑山法印
和歌山西国三十三ヶ所 第十二番
聖観世音菩薩(秘仏)毎年7月最後の日曜日に開帳
無料
あり