近年柾木稲荷が正木稲荷に改められ、祭神は宇賀魂命(うかのみたまのかみ)と応神天皇を祭り、例祭は毎年二月初午の日である。
創立は年代不詳、江戸時代古くより当社はあったようである。為永春水著「梅暦」の挿絵に当社が描かれ、奉納の幟に「柾木稲荷大明神 天保五年(一八三四)二月初午等」と書かれ名の知れた稲荷社であった。
[中略]
昔は柾木の大木があったので、この社名がつけられた。[中略]その葉が腫れ物によくきいたともいわれている。その祈願には全快迄「そば」を断ち、全快すれば「そば」を献じて奉賽する信仰があった。
[以下略]
境内石碑より抜粋
※例祭日について、東京都神社庁Webサイトでは「5月午の日」となっている。