みずやまじんじゃ それいしゃ
岩手県奥州市水沢日高小路(日高神社境内)
日高神社境内にある瑞山神社は、留守氏代々の祖霊社である。 14世紀半ば、留守氏が高森城(仙台市岩切)に居たころ、岩切の志波彦神社境内に一社を建立し、初代伊沢家景以来の霊を祀り、保栄堂と称した。 ..
日高神社境内にある瑞山神社は、留守氏代々の祖霊社である。 14世紀半ば、留守氏が高森城(仙台市岩切)に居たころ、岩切の志波彦神社境内に一社を建立し、初代伊沢家景以来の霊を祀り、保栄堂と称した。 留守氏はその後遷城をくり返し、曲折を経て、寛永6年(1629年)伊達氏家臣として水沢を所領し、このとき岩切から当地に保栄堂を遷し、先祖代々の祖霊社とした。 これが瑞山神社である。領主は宗利で、水沢留守氏の初代である。社号「瑞山」は、家景を瑞山公と称したことにちなむ。 宗利は近世城下町、水沢のまちの基礎を築いた人として高く評価されているが、寛永15年(1638年)8月15日に逝去、同社に納められた。 同月28日、家臣八人が主君に従って殉死した。八人は死に先立つこと数日、決別の宴を催し、辞世の句を詠んで所感を述べたという。八人も同社に合祀されている。 また、宗利の勘気にふれ、他国にいた浪人三人も12月3日追殉死した。いま、同社の北、南、西にある五輪塔がこの墓である。
留守氏代々の祖霊社で歴代の当主ほかを祀る。 瑞山神社(祖霊社)は、もと留守宗利公の霊廟で古くは保栄堂と称されていた。 寛永6年(1629年)に水沢を所領する事になり、現在の日高神社境内に遷座した。
留守氏歴代の当主ほか
入母屋造妻入杮葺
本殿 岩手県指定有形文化財
JR東北本線水沢駅から徒歩18分