あめふりのみやみねかたすわじんじゃ
長野県北安曇郡白馬村北城23621
白馬村指定文化財(平成十三年十二月二十日指定) あめふりのみや 雨降宮嶺方諏訪神社 嶺方宮/八二三六二一番地
嶺方谷のあちこちに散在する小集落のほぼ中央に、 東に向いて鎮座する旧嶺方村の産土神..
嶺方谷のあちこちに散在する小集落のほぼ中央に、 東に向いて鎮座する旧嶺方村の産土神である。 カツラ ・スギの巨木から成る見事な社叢 (村指定天然記念物) に、神社の創祀の古さがしのばれる。
村の文化財に指定されている本殿は一間社向拝つき の流れ造りで、木楷高欄、脇障子をそなえた本格的な 社殿である。造立年代は棟札により寛文八年(一六六 八)と知られ、大工棟梁は菅の宮大工横田右近大輔で ある。当初から覆屋に納められていたため、保存状態 はたいへん良い。
この神社に所蔵される文化財で注目されるのは、神 木に打ちこまれていたという九丁の古い薙鎌と、六本 の鉄鐸、三二面の絵馬である。絵馬は寛永十六年(1 六三九)の銘のある黒馬の絵馬を最古作とし、以後元 禄から享保年間にわたる。背に派手やかな下鞍を置い 赤馬や白馬が描かれ、それに松や梅などを添えたも のや、武者、公達、女性を配したものもある。江戸期 でも比較的古い年代の絵馬が、これだけ奉納されてい る例は、郡内でもこの社だけである。 てったく
平成十五年三月
白馬村教育委員会
旧県社(1946年制定7社のひとつ)