白鳥山明善寺は山形県山形市七日町5丁目に境内を構えている浄土真宗本願寺派の寺院です。明善寺の創建は寛永7年(1630)に釈覚玄が開山したと伝えられています。
当初は現在の天童市山口にありましたが享保年間(1716~1735年)に当時の山形藩の藩主である堀田正虎が帰依し居城である山形城の城下町である現在地に寺地を寄進され移ってきました。
現在の明善寺本堂は昭和9年(1934)、東京帝国大学教授の建築家伊東忠太が設計で建てられたもので、木造平屋建、入母屋、妻入(背後は平入)、銅板葺、正面1間切妻向拝付、建築面積327㎡、本屋の左右にはアジアの寺院建築風の鐘楼(宝形造、2層、銅板葺、真壁造、白漆喰仕上、花頭窓付)と鼓楼(宝形造、2層、銅板葺、真壁造、白漆喰仕上、花頭窓付)が配されています。
明善寺本堂は優れた近代和風建築の遺構として貴重で「造形の規範となっているもの」との登録基準を満たしている事から平成14年(2002)に国登録有形文化財に登録されています。山号:白鳥山。宗派:浄土真宗本願寺派。本尊:阿弥陀如来。