樹泉寺は、室町時代(一四〇〇年頃)黒滝向川寺二世日山良旭大和尚の開いた寺です。日山良旭大和尚は、大本山総持寺二世峨山禅師の弟子・大徹宗令大和尚の直弟子で、「羽州村山郡新庄府主」の願いによって向川寺を開かれ、師の大徹宗令大和尚を請い開山としたものです。自らは、後に向川寺の二世となり、楯岡湯沢の祥雲寺と樹泉寺の開山となりました。
本堂には、お不動様と御所神社の額があり、山門は延沢霧山城の裏門であったと言われています。
寺では、十二月七日の御七日(さんげさんげ)と三月二十八日の不動尊の縁日の他に、毎月旧暦の十七日と二十四日には、それぞれ観音講と地蔵講が行なわれています。