わかさのてんまんじんじゃ
兵庫県相生市若狭野町野々1190
『あじさい神社』の愛称で親しまれており、菅原道真公(文武両道の神)と天忍穂耳命(天照大神の御子)の二神を祭神としてお祀りする神社である。神社に咲く紫陽花の花が有する、魔除け・厄除けの御神霊力により、..
『あじさい神社』の愛称で親しまれており、菅原道真公(文武両道の神)と天忍穂耳命(天照大神の御子)の二神を祭神としてお祀りする神社である。神社に咲く紫陽花の花が有する、魔除け・厄除けの御神霊力により、魔除けの神社【魔除け天神】としても知られている。創立年月日不詳ではあるが、約680年前(暦応四年 1341年)には現在の神社の前身が存在していたことが分かっている。また、『住古、山城の国北野天満宮の分霊を歓請して、相殿に天忍穂耳命を併祀せり。慶応四年(1867年)に本殿を再建し、明治12年(1875年)郷社に列せられた。古来霊験多く、領王の崇敬驚く、一般庶民の尊信深く、旧幕時代には矢野庄十八力村産砂神として崇敬し来れり。住古赤松以下付近領主の崇敬甚だ篤し。(兵庫県神社誌より)』とあるように少なくとも中世以降、矢野荘一帯の重要な地位を占めていたことは確かである。
拝殿前の絵馬堂には、赤穂浪士(四十七士)や神功皇后馬上絵図など、文化財的に重要な古い額絵馬が多数奉納されている。境内にある鳥居は享保十七年(1732年)に奉納されたものである。境内や周囲の山林には、青・紫・赤・白色等の色鮮やかな紫陽花が毎年その花を咲かせる。閑かな山中の神社に咲く紫陽花の風情に惹かれ、遠方からも参拝者が訪れる。あじさいの季節以外にも、一人静かに自分と向き合い、心の魔を祓うべく、“魔除け参り”に訪れる人が多い。
菅原道真公 天忍穂耳命
相生駅から車で約5分
無料
あり