やさかじんじゃ
香川県坂出市林田町
その昔、備後の国・鞆の浦「祇園宮」を崇敬していた里人が高齢となり参詣が困難となったため御神前の小石を戴き、この地に祀ったのが始まりとされる。大神の霊験は拝殿正面の しめ柱に「大神が夢に現れ はやり病..
その昔、備後の国・鞆の浦「祇園宮」を崇敬していた里人が高齢となり参詣が困難となったため御神前の小石を戴き、この地に祀ったのが始まりとされる。大神の霊験は拝殿正面の しめ柱に「大神が夢に現れ はやり病が平癒した」と漢文で伝えられている。弘安元年(1278)京都・祇園社から当社に「林田郷梶取」の新開田が寄進された記録(香川県地名大辞典 林田項)や「文政6年末」(1823)と刻まれた境内・石灯籠台座などから、古くからの京都との関わりや先人たちの信仰が伺える。
坂出市林田町の八坂神社(祇園社)
櫛名田比売之命
明治26年当代の名工と謳われた高松・香西村の久保田富五郎により近郷に誇る社殿が新築されたが、歳月を経るうちに白蟻の被害を受け、昭和52年コンクリート造りに改築された。