たちばなじんじゃ
三重県伊勢市黒瀬町
勢田川のすぐ近くに鎮座している浜郷神社の摂社。ここはかっては海に近く、禊ぎ場である二見浦と伊勢神宮との間に鎮座しており、橘のご神木が海から波に乗りやって来られる常世の神の依り代であったとのこと。御祭..
勢田川のすぐ近くに鎮座している浜郷神社の摂社。ここはかっては海に近く、禊ぎ場である二見浦と伊勢神宮との間に鎮座しており、橘のご神木が海から波に乗りやって来られる常世の神の依り代であったとのこと。御祭神は、橘諸兄公。 橘諸兄公は敏達天皇の子孫で天平九年(西暦730年)大納言に抜擢され、左大臣になり大宰師を兼ね、正一位に進み政治の実権を握り、公卿勅使として、天平十年五月と、天平十三年に伊勢神宮に来られたことが神宮教養叢書にみえている。勢陽五鈴遣響・神都名勝誌等に所載する橘神社の産土神も伝言井手左大臣橘諸兄公の霊なりとなっている。史実から考察すると奈良時代に遡って、黒瀬のちに何か橘諸兄公に対して身近な宿縁があったのではないかと思われるが、実証するすべもない。江戸時代向山に鎮座していた八幡宮を移し、近年では、平成6年と、平成27年に向山頂上および裾に、それぞれ鎮座していた勝廣稲荷神社、天王社を境内に移転している。
随時
無し
約20分